Mont Terri地下研究所から一旦,南に移動しZermattに寄りました.
イタリア国境の近くでマッターホルンの麓の町です.大陸同志の衝突の造山運動でできたアルプス山脈に位置しています.マッターホルンは地質,地形的にも非常によく調べられている山で,非常に興味深い山です.鉄道トンネルは至る所で掘られていますが,日本との違いは熱水の有無でしょうか.
地質的にはマッターホルンの上部は片麻岩(gneisses)など(上部さらに2つに区分できるらしい),下部は変斑れい岩(metagabbro)からできているそうです.さらにこのうち上部は Dent Blanche nappesというナップに属していることから,異地性のようです.(参考:https://www.steinmann.uni-bonn.de/arbeitsgruppen/strukturgeologie/lehre/wissen-gratis/geology-of-the-alps-part-2-the-penninic-nappes)
落ちてる石も片麻岩や蛇紋岩,片岩などでした.
地形的には氷食尖峰(Pyramidal peak)という氷河の侵食によって残った尖った地形がマッターホルンになります.
氷河は現在でも下写真のようにみえますが,やはり後退しているようです.