赤外線領域の画像撮影のためのデジカメ改造法の備忘録をあげておきます.(A.Eくんの仕事です).
使用したカメラは秋葉原にて1000円(中古)で購入したCanon IXY DIGITAL 910is です。
製品情報を確認したところ、撮像素子はSi-CCDを使用していますので、カメラ自体の波長感度は、おおよそ0.4~1.1μmといったところでしょう。
赤外線カメラへの改造手順は、CCDについているローパスフィルタを取り外し、IR86フィルタを付けるという方法です。ローパスフィルタは、本来撮影に必要のない、赤外線(0.8μm~)を遮断する役割をしています。反対に、IR86フィルタは、0.86μmまでの光を遮断する役割をしています。
まず,外側のネジを全てはずし,液晶まわりのフレームをはずします.
液晶と本体はフレキケーブル2つで繋がっています.フレキケーブルを丁寧に外液晶を外すとこのようになっています。
さらにレンズの裏側の部分のネジを3つ外します。本体側の方にゴムパッキンがあります。
その下に、ローパスフィルタがあります。ローパスフィルタは赤色に反射しているので分かりやすいと思います。
ローパスフィルタと同じサイズに切ったIR86フィルタ(富士フィルム)を代わりに付けます。カメラにもよりますが、2つのフィルタの厚さが違いすぎると、ピントが合いにくくなるので、アクリル板等で厚さの調節をすることをお勧めします。このカメラでは、ピントへの影響はほとんどありませんでした。
これで赤外線カメラの改造は終了です。
↓は試写です.